
関西学院大学 総合政策学部
※この書類を外部に流出させることを固く禁じます。
私は将来、外国人労働者の受入が考えられる日本社会で、総合商社の人間として働きなが ら、一般市民目線からの「文化の共生」を実現したいと考え、その研究のため貴学総合政策 学部総合政策学科入学を志望する。
私は、高校 2 年時にドイツ(旧東ドイツ側)のケムニッツへ長期留学をし、実際に多文化 共生に悩むドイツの実態を知り、困難さを痛感した。私が留学した街は、多文化共生が実現 したとは言い難い環境だった。街中に様々な外国人が存在しているにも関わらず、各個人が 接触を避け、時にデモや差別といった対立が生じていた。これを教訓として、将来、労働者 不足によりほぼ確実に外国人労働者を必要とする日本は、今から多文化共生社会を構想す る必要がある。また、日本の難民受入に関する総合学習から、日本に受け入れられた難民に とっても安心できる環境が必須だと考えた。
私は、市民の生活様式に寄り添い、外国人が生活する区域とその他の区域の境界線付近に、 文化や価値観のゆるやかな交流を目的とした新たなコミュティの場を設けることで、多文 化共生を実現させたい。その場では、互いを尊重の上に、双方に相手への多少の適応が求め られる。これは、留学中に環境適応能力を学び、他者との関係を良好に保てたからこそ言え ることだ。そしてこの事業を、総合商社でビジネスとして動かしたい。地方自治体で動かす となると様々な制限が予想されるが、総合商社ならば自由に動くことが可能だ。
貴学は、スクールモットーである“Mastery for Service”を掲げ、自らの豊かさを他者へと 用いて、社会へ貢献する世界市民の育成を重視している。私はこのモットーにならい、より よい社会の実現のために、社会的弱者へ寄り添うかたちで貢献する。そのため私は貴学部で、 流動化・多様化する現代社会への理解力と柔軟な思考力を養う必要がある。そして、貴学部 の横断的かつ重層的な教育課程をとおして、幅広い視野と政策立案能力を身に着けたい。ま た、多様な領域の学びを深めることが可能な複数分野専攻制が、貴学部では充実している。 この教育のもとで私は、自らの将来の目標をさらに追及していきたいと考えている。

質問などがある場合は、お気軽にご連絡ください。LINEまたはチャットにて対応させていただきます。
